道をひらく

読書本の紹介です。松下幸之助著の「道をひらく」です。


この本の帯には、450万部突破の大ベストセラーと書かれています。
本書は、PHP研究所の機関誌「PHP」に連載したエッセイをまとめたもので、見開き2ページの短編が120あまり載せられています。

そういえば、中学生の頃、友人に勧められ一時期「PHP」を購入して読んでいたのを思い出しました。


全編、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随筆です。どの随筆を読んでみても、確かにと思えることが書かれています。


やはり、人としての思いやりやマナーを守ることの大切さを、この本を読むことで再認識させられました。


道をひらく

道をひらく



この中で、一つ気に入った随筆を一つ引用させて頂きます。

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「縁あって」

おたがいに、縁あってこの世に生まれてきた。そして、縁あっていろいろの人とつながりを持っている。
縁あって−何だか古めかしいことばのようだけれど、そこにはまた一つの深い味わいがひそんでいるように思える。
人と人のつながりというものは、とかく人間の個人的な意志でできたと思いやすいもので、だからまたこのつながりは、
自分ひとりの考えで、いつでも断てるかのように無造作に考えやすい。
だがほんとうはそうではない。人と人とのつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意志や希望を超えた、一つの深い縁の力が働いているのである。男女の縁もまた同じ。
そうとすれば、おたがいにこの世における人と人のつながりを、もうすこし大事にしてみたい。もうすこしありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁あったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、おたがいのつながりをさらに強めていきたい。
そこから、暗黒を光明に変えるぐらいの、力強い働きが生まれてくるであろう。

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この本に出会ったのも縁だろうし、このログ読んで下さる方とも何かの縁ですね。


今、会社では調査ということで、多くの中小企業の方とお会いしているが、この方々とお会いしたのも縁だと思います。


この縁を大切にしていきたいと思います。