ホームページなら小が大に勝てる! 儲かる会社ランチェスター戦略

読書本の紹介です。水上浩一さん著の「ホームページなら小が大に勝てる! 儲かる会社ランチェスター戦略」です。


Webを使った販売方法に興味があったのと、ランチェスター戦略がどう結びつくのかと思い、本書を手に取りました。
ここで、ランチェスター戦略と謳っているのは、小が大に勝つための、一点集中戦略を言いたいがために用いているのかなと思いました。


とはいっても、ホームページを活用して儲けるための、いろいろな施策が散りばめられた本です。



新参者である会社がホームページで勝つためには、小規模1位主義と部分1位主義を目的とした次の戦略が大原則となるそうです。


1.競合と差別化を考えた商品やサービスで勝負する
2.自社の経営規模でも1位になれるものを目標として選ぶ
3.上記商品を見つけるために自社の商品やサービスを細分化する
4.ターゲットとなる客層を絞り込む
5.顧客との距離感を縮める
6.競争相手が少ない分野を選び、一騎打ち戦を挑む
7.営業力を集中投下する、一人のときは長時間労働もやむをえない
8.軽装備で、できるだけお金をかけずにやる、見栄をはらない
9.1位ができるまであきらめない忍耐力をもつ
10.少し儲かったからといって安心せず、堅実経営を心得る


内容としては、ホームページの作成を決意してから、完成するまでの流れの中で、各ステップでの留意点や検討項目などが述べられています。また、著者がコンサルティングを実施した企業のホームページの実例紹介もあります。


経営資源が乏しい中小企業にとっては、営業力を補う手段の一つとしてホームページの活用は、十分に考えられる施策の一つです。


販売用のホームページを立ち上げようと考えられている方や中小企業診断士のように、中小企業へコンサルティングを行われる方にお薦めしたい本です。