読書本の紹介です。吉原康彦さん著の「5Sによるコストダウンの進め方」です。
中小企業のなかでも、特に製造業の生産現場の改善に有効な手法の一つとして、5Sが挙げられます。
5Sとは、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketsu)、躾(Sitsuke)のことで、これらをローマ字表記した時の頭文字が全てS で始まるため5つのSということから5Sと名づけられたそうです。
これらは、創意工夫でやろうと思えば、できることで、資金や人的資源も押さえることができるため、経営資源に乏しい中小企業が、そういう中で生産性を上げ、コストダウンを図るには、取り組むべき施策の一つと考えられます。
本書は、そんな5Sについて、基本的なことをわかりやすく説明しております。
5Sについて学習されたい方や、現場で実際に進めようとしている方々が知識や基本的なやり方などの知識をえるための入門書的な本だと思います。
- 作者: 吉原靖彦
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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全般的に、5Sについての基本的な事項を解説しているので、更に具体的な方法や事例をしりたい方には、ちょっと物足りないかもしれません。
基本的には、このような活動は、実際にその活動に携わる人たちのモチベーションのレベルが成否にかなりに比重で関わってきます。
そういう意味では、躾の部分が5Sの中では、一番の肝と言えると思います。
5Sについて基本的なことを学習されたい方、現場の部下の方々に読ませるのに適当な本はないだろうかと探している上司の方にお勧めしたい本です。