読書本の紹介です。山田昌弘さん+電通チームハピネス著、「幸福の方程式」です。
山田昌弘さんは、『「婚活」時代』の著者でもあり、「婚活」を流行語にした本人でもあります。今回の本では、電通のチームハピネスと組んで、我々にとっての幸福とは何かについて提示しています。
結論としては、「働くこと」=「仕事という消費」が幸福とつながる、ということです。これは、仕事が「時間密度」、「手応え実感」、「自尊心」、「承認」、「裁量の自由」の幸福のペンタゴン・モデルを満足するからです。
- 作者: 山田昌弘,電通チームハピネス
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: 新書
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なんか現在の日本の失業者が増加している状況では、仕事という消費=幸福と言われると、ちょっと辛いですね。確かに、働けることは、自分人身の気力にもなるし、他社とのつながりもでき、充実した生活が送れるとは思います。
このままだと、日本には幸福を感じられない人たちが増えていってしまうんですかね。
リーマンショックから一年経過しても、まだ不況から抜け出せず、完全失業率も上昇している現在の日本という立場から見ると、あまりにも出来過ぎた結論のようにも感じます。
とは言っても、この本様々な観点から消費というものを捉えており、日本人の消費に対する指向性の変遷なども言及されており、マーケティングを学習されている方には、参考になるところ大と思われます。
また、社会貢献に対しての意識や行動の変化などは、これからの世界や日本人の価値観を考える上では、考慮しなくてはならない観点なのかなとも思いました。
非常によくまとめられた本だと思います。社会学やマーケティングを学習されている方、コンサルタントなどマクロな状況の理解が必要な方には一読をお勧めしたいです。