失業認定日なので、午前中はハローワークへ行ってきました。なんか人が多いんですよね。椅子は空いていないし、壁際は立っている人が多いし。夏になって、また失業者の方が増えたのでしょうか。失業率が上昇したと言われていましたが、なんか実感させられちゃいました。
読書本の紹介です。スティーヴ・C・ランディ著、野口吉昭監修、『キャッツ−ネコに学ぶ組織を変える「9つの教え」』です。
この著者は、「フィッシュ」というベストセラー本も出しているようです。
この本では、イノベーションを生むための個人や組織のあり方を語っています。イノベーションについても、高度な発明やシステムの構築などではなく、個人が行う、ごく日常での新しい取組みや試みなどを含めて定義しています。
イノベーションは個人より生まれるものとの観点より、個人の能力にフォーカスし、個人の視点から見たイノベーションとはどういうものかを4つの壁と9つ教えとして説明しています。
CATS!〜キャッツ!ネコに学ぶ 組織を変える「9つの教え」
- 作者: スティーヴン・C・ランディン,野口吉昭
- 出版社/メーカー: ティー・オーエンタテインメント
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: 単行本
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ここで、なぜネコなのだろうか?監修者の本書の中での解説では次のようなことが述べられています。
イヌはアメリカでも日本でも「忠誠」、「主人に従順」、「訓練に足る」性格を持っている。
組織の中に身を投じ、ご主人様の顔色を見て、ご主人様の言うことを順守し、ご主人様の訓練に従う「イヌ型社員」では、組織にイノベーションを起こすことはできない。
アメリカ、日本のネコの特徴を並べると、・好奇心が旺盛、・自立しマイペース、・臨機応変、・賢い、・スマート、・哲学する、・客観的に見ている、といったものになる。
ネコの特徴の方がいかにもイノベーションを生む感じがするし、その可能性が感じられるということで、「ネコ=CATS」としたらしい。
また、この本ではこのようなネコの考え方、行動をする人たちをキャッツと呼んでいます。
イノベーションの前に立ちはだかる4つの壁として以下のものが挙げられています。
第1の壁=ゆとりがない
第2の壁=目の前の常識
第3の壁=失敗への恐れ
第4の壁=画一的なリーダーシップ
これらの壁を取り払い、イノベーションを行うために、ネコに学ぶ組織を変える「9つの教え」として以下の9つについて、内容説明と事例が取り上げられています。
1)仕掛ける環境を作る
2)いつでも心を準備する
3)常識を破壊することからはじまる
4)イケてる「コト・モノ」にこだわる
5)イケてる「場所」にこだわる
6)イケてる「考え」にこだわる
7)「これ、いいじゃん!」といつもよろこぶ
8)上手に失敗する
9)個人の主体性を引き出す
イノベーションを個人へフォーカスして、各個人がどのようにしていくことで、イノベーションが生まれる素地が生まれてくるかに着目している点がユニークだと思います。
自分で何か新しいことを考えたい、やってみたいという人はご一読をお勧めします。