リーダーになる人に知っておいてほしいこと

読書本の紹介です。松下幸之助(述者)、松下政経塾(編者)の「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」です。
先日、「エピソードで読む松下幸之助」を紹介したばかりですが、また松下本です。
本書は、松下政経塾の塾主松下幸之助政経塾の塾生に伝えたかったこと、最低限心にとどめておいてほしいことについて48項目を厳選し、その要諦を、まとめたものです。主として未公開テープ約百時間の中より選ばれたものだけあって、各項目とも読み終わると、心に響くものがあります。


本書の中でも初志、熱意、人情等、人を動かすにはその人の持つ情熱やエネルギーがヒシヒシと伝わらるようでなくてはならないということが、よくわかります。
この本に述べられている松下氏の言葉そのものが、本人の人間性や志の高さや情熱を伝えるに十分なものがあります。


言葉の持つニュアンスやその波動は、言霊を発しているようにも感じられます。


私が一番感銘を受けたのが、この中の「人情の機微を知る」という項目です。「人情の機微こそが、人生の根底であり、いちばん大事なことである。」事をなさんとする者の要諦はそこにあると言われています。この感覚を磨きあげる、悟るという境地にたどり着けるかどうかはわかりませんが、自分も人情の機微を知ることができる人になれるように努力していきたいです。


リーダーになる人に知っておいてほしいこと

リーダーになる人に知っておいてほしいこと


ページ数もそう多くなく、コンパクトにまとめられています。松下翁が自家に話された言葉が引用されていますから、関西弁のソフト・タッチの中に、人間として生きていくための力強い示唆が込められています。皆さんも、是非お読みください。