マニャーナの法則

湿度も高くなく、サラッとした気分の良い一日でした。

紹介する本は、「マニャーナの法則 明日できることを今日やるな」、著者は、マーク・フォスターさんです。


マニャーナの法則 明日できることを今日やるな

マニャーナの法則 明日できることを今日やるな


タイム・マネジメントの本です。第1章は脳の機能についての説明から始まります。
脳の機能としては、「理性の脳」と「衝動の脳」があると著者は述べています。「理性の脳」は、体全体を動かす計画や規則を作っている。「衝動の
脳」は、これとはこれと対立した位置にあり、思考もなく本能のみに従うとのことです。

仕事をスムースに始めるには、「理性の脳」に「衝動の脳」にある恐怖感を取り除いてもらうことが肝要。それにより、自分の計画が実現しやすくなるとのことです。

この「衝動の脳」をコントロールするシステムを作るには、次の7つの原則があります。
原則1:明確なビジョンをもつ
原則2:一事に集中する
原則3:少しずつ頻繁に行う
原則4:リミットを設ける
原則5:「クローズ・リスト」を使う
原則6:突発の仕事を減らす
原則7:コミットメントと興味を区別する

ここで、「クローズ・リスト」とは、「ここまで!」という仕事のラインが引かれたリストのこと。「オープン・リスト」の典型が「TO DOリスト」ということです。「TO DOリスト」の場合、仕事の追加ができるので、仕事の際限がなくなる。「クローズ・リスト」の例としては、「チェック・リスト」が挙げられています。これは、仕事が終了したところでチェックがつくので、結局は仕事が早く片付くそうです。


全15章立てとなっており、各章ごとにエクササイズやテストとまとめが設けられています。
まとめの中で、私が参考になると思ったものを挙げておきます。

・タイム・マネジメントの基本は、いつ来るかわからない仕事に「バッファー・ゾーン」を設け対処すること。
・緊急性の度合いを1)今すぐ、2)今日中に、3)明日やる、に3分類し、3)を基準に考えること。要は、仕事に必要以上の緊急性を与えないこと。
・「マニャーナの法則」は、「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方による。「明日やる」ことで、毎日の仕事を確実に終わらせる画期的な方法。
・仕事は集めておいて、翌日に類別し、バッチ処理するほうが効率的に片づく。
・ファースト・タスクは、1)(とにかく)する(Do)、2)一番はじめに(First)、3)毎日(Every Day)が要素。
・仕事が遅れる原因は、次の3つ。1)仕事の効率が悪い、2)仕事を抱えすぎている、3)時間が足りない
・プロジェクトを効率的に終わらせるには、1)期限のあるものは、緊急性の低い方から着手する。2)期限のないものは。「ファースト・タスク」の候補にする、などの方法がある。


緊急性に着目して、どう対処するかが書かれています。仕事の進め方、タイム・マネジメントにヒントを得たい方は、一読をお勧めします。